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トリコモナスとはトリコモナス原虫という病原菌に感染したために発症するものであり、その主な感染経路はコンドームを使用しないで行う性行為にあります。
そのため発症する場所も男性器や女性器周辺が圧倒的となっています。
そして男性に比べて女性の発症率が高いことから、トリコモナスは別名として「膣トリコモナス」とか「トリコモナス膣炎」と呼ばれたりもします。
はっきりとした自覚症状が出にくいために感染していることに気づかない場合も多く、少しでも性器に違和感を覚えたり、特に女性でおりものに異常を発見した場合は、すぐに適切な処置を行わないと感染が広がっていきます。

トリコモナスには種類がある

トリコモナスは病原菌が潜伏した場所により膣トリコモナス、腸トリコモナス、口腔トリコモナスに分類されます。
これらはトリコモナス原虫によって引き起こされますが、その種類は全くの別物です。
例えば膣トリコモナス原虫に感染している男性器を直接に口腔内にいれたとしても、そこからトリコモナスが発症することは殆ど有り得ません。
口腔トリコモナスになったのならそのような行為が原因ではなく、元からいたトリコモナス原虫が増殖したのが原因となります。

膣トリコモナスはトリコモナス病原菌に感染した男性器を、コンドームを使用せずにそのまま膣に挿入したために感染するものであり、トリコモナスとなる原因の殆どがこの膣トリコモナスです。
この原虫は男性器の場合は尿道に感染し、女性器では膣や尿道に感染します。
ただし尿の排泄によって流されてしまうため、女性に比べて男性の発症率が低いのはここに理由があります。
そして男性の場合は尿道炎と診断される場合が多いため、自分がトリコモナスに感染していることすら知らない人も多いと思います。

腸トリコモナスは犬や猫の腸内にあったトリコモナス原虫がその糞などから人間に感染したものであり、症状は出ても下痢を起こす程度と低いものとなっています。
ペットと居住空間を一緒にしていたり、その後始末を適切にしていないために原虫の汚染が拡大して起きます。
適切に糞の処置していたりペットと居住空間を別にしていれば、発症する確率は低くなります。
口腔トリコモナスは口腔内に元々いる原虫であり、口腔内の清潔に気を付けていたり抵抗力のある人では発症はしません。
しかし口腔内のオーラルケアが十分ではなかったり疲れなどが蓄積されて抵抗力が低くなったりすると、この口腔トリコモナスの症状が出てきます。

特に40代以降で歯周病になっている人がこの口腔トリコモナスとなる確率が高く、歯周病が重症化する原因がこの口腔トリコモナス原虫によるものとされています。
原虫そのものの種類が違うため、これらの原虫が別の場所に移動して増殖することはなく、症状も発症しません。
ただし生命力はどれも強く、肉体から排出されてもしばらくの間なら水中などでは生存できます。

そして一番の問題は自分が感染しているという自覚症状が出にくく、それでいて感染力が強いという点です。
実際に膣トリコモナスは性行為によって感染しますし、口腔トリコモナスもディープキスのような、相手の口腔内に自分の舌を入れたりする接触度の高いキスなら感染することが分かっています。

膣トリコモナスの原因と症状

膣トリコモナスとなる原因の殆どは、コンドームを使わずにトリコモナスに感染している男性との性行為にあります。
この原虫は女性の膣と尿管で増殖する場合が多いのですが、尿管は尿によってこの原虫が排出されるために発症する確率はとても低くなっています。
しかし膣にはそのように体の外に排出するような機能がないために原虫の温床になりやすいです。
自覚症状のあまり出ないトリコモナスですが膣で増殖するからこそ、他では発見しにくい症状であっても膣トリコモナスであれば比較的分かりやすい症状を発症します。

原虫に感染すると10日の潜伏期間を経て症状が現れてきます。
その症状とは性器の痒みや痛み、外陰部の浮腫みやただれ、膣内部から感じる発熱感、不正出血やおりものの異常、排尿時や性交時における痛みや不快感などです。
この中でも変化が顕著なのはおりものの異常です。
症状が発症するとこのおりものの悪臭が強くなったり量そのものが増大したりします。
また泡状のおりものが出たり褐色か黄緑色、または白く濁ったおりものも見られるようになります。

このおりものの変化は女性が何らかの性病に感染している可能性を表しているものであり、トリコモナスでないとしても他の性病の可能性も有ります。
自分勝手な判断で病名について決めつけてしまうのではなく、自分で今までとは違うおりものを発見した場合は早めの処置が必要になります。
またこのトリコモナスの恐ろしいところは自覚症状が少ないということです。
感染した女性の二割から五割もの人がこのトリコモナスに感染していることに気付かないで放置しているくらいであり、この自覚症状が少ないがために感染の拡大も起こしてしまいます。

またもっと恐ろしいのはこの症状に気付かずに進行させてしまうと、膣だけではなく卵管にまで進んでいった場合に不妊症や早産、最悪の場合は流産まで起こしかねないというところです。
また妊婦は妊娠と共に膣の病原菌に対する抵抗力が低下してトリコモナスになる可能性が高くなり、感染したままで出産をすると胎児に感染してしまう場合もあるため、少しでも気になったら早急な対応と治療が必要になります。
そしてこのトリコモナスは症状がその時に出なかったとしても、その三割強の人は半年以内に遅れて発症することがあるので、治療せずに治ったからと安心していると潜伏しているだけという危険性が有ります。

膣トリコモナスを予防する

トリコモナスの潜伏期間は平均して10日前後とされていますが、これには当然に個人差が生じていて早ければ数日後には発症する人もいれば一か月後に発症する人もいます。
しかしこの潜伏期間を経過しても症状を全く発症しない人もいて、男性の場合は9割の人がこの潜伏期間だけで発症せずに終わってしまいます。
しかし女性の場合は五割から八割の確率で潜伏期間が経過すれば発症してしまい、最初に全く症状が出なかったとしても時間を置いて半年以内に三割強の人が発症しています。

女性で潜伏期間だけで終ってしまうのは一割から三割程度とされていて、それほど感染力が強いのですから予防は大切になります。
女性では膣トリコモナスになると外的な変化が出やすいので、自分が感染しているという自覚が出来る場合もありますが無症状の場合もあります。
また男性の場合は感染していても高い確率で自覚症状は他の性病と比較しても現れません。
このように自覚症状のないままの人が多くいることで、感染していることに気付かないまま性行為を行って拡大することになってしまうため、その予防方法としてはコンドームの使用しかありません。

特に不特定多数の男性と性的接触を頻繁にする女性であれば、コンドームを使用しての性行為は絶対と言えるかもしれません。
単独の相手とだけの性行為で自分がトリコモナスとなったら、誰から移されたのかは明白です。
そうなった際は、その相手と一緒に、膣トリコモナス治療薬を使う等をして、完全に治療を行ってしまえば、以後にこの症状が起きることはパートナーを変えない限りは有り得なくなります。

この膣トリコモナスは潜伏場所が膣か尿管に限定されているので、そこを防御すれば予防方法は完璧となります。
その予防方法として100%の確率となるのはコンドームです。
性行為で直接に男性器と女性器が接触しあうのが問題なのですから、それさえ防御できれば防げるものなのです。
後は、疲れたりしていて体の免疫力が低下している時に性行為を行わないことです。

元から発症する確率が低いということを考えれば、体の免疫力や抵抗力が高ければ発症を抑え込むことが出来るとも言えます。
男性にとっては発症率も極めて低く、発症しても大きな被害にはならない性病です。
しかし女性に関してはそんなに軽く考えるべき性病ではなく、その後の妊娠や出産も考えるのであれば、安易にコンドームを使わずに性行為に及ぶのは危険であるとしか言わざるを得ません。

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